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平成29年度 第3回 レポート

平成29年度 市民講座「情報学最前線」第3回
ビッグデータを活用して観光施策を支援

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 国立情報学研究所は9月12日、平成29年度 市民講座「情報学最前線」第3回を開催し、情報・システム研究機構 特任研究員 小出 哲彰氏が「ビッグデータから見える社会-Web/Wi-Fiビッグデータの活用-」と題して講義を行いました。

 インターネット上にはさまざまなウェブサービスが存在しており、その中には現実世界での状態を反映しているものがあります。例えば、ホテルの予約サイトやバスの運行情報サービスといったウェブサービスでは、ホテルの稼働状況やバスの遅延状況といった現実世界の情報を得ることができます。また、全国に張り巡らされた公衆Wi-Fi(ワイファイ)のアクセスポイントをセンサーとして利用することで、現実世界で人がどのように移動したかを把握することができます。

report_2017_3_3.JPG 小出氏は、ウェブやWi-Fiから得られるビッグデータを活用して、観光政策に応用する研究を行っています。講義では、宿泊施設の稼働状況や訪日観光客の観光動線を可視化するシステムや、蓄積されたWi-Fiのログデータなどからリアルタイムで訪日観光客数を把握したり、将来の訪日観光客数を予測したりする技術について研究開発を行っていることを紹介しました。

 小出氏は、「訪日観光客数が年間2000万人を超えた今、より効果的な観光施策のためにビッグデータを活用することが求められています。ウェブやWi-Fiから集めたビッグデータをリアルタイムで把握し、データを活用できれば、宿泊施設や観光業者、自治体はより効率的なサービスの提供や施策の決定につなげることができます」などと説明しました。

 その他、ビッグデータの活用事例として、緊急時に機敏に対応するための消防署の管轄の最適化や、客室単価の価格設定に関する最適化についての研究などを紹介しました。

 参加者からは、「Wi-Fiデータの活用でここまでのことが把握されているとは思っていなかった」「ウェブ、Wi-Fiデータをリアルタイムに収集し、人の行動、ホテルの予約、その他のデータ分析へ活用するユニークな手法は面白かった」などの感想が寄せられました。

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 第4回は10月18日(水)に情報学プリンシプル研究系の岸田 昌子准教授が「動きをデザインする科学-制御屋さんのモノの見方と考え方-」と題して講義します。詳細、お申し込みは、http://www.nii.ac.jp/event/shimin/#4th へ。
みなさまのご参加をお待ちしております。

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